こんにちは、PropDesk運営です。物件のご案内や業者間のやり取りで毎日のように使う「物件概要書」。この記事では、物件概要書に記載すべき項目の一覧から、見やすく作る書き方のコツ、無料で使えるExcelテンプレート、さらにAI-OCRを使って作成を自動化する方法まで、不動産の現場で働く方向けにまとめて解説します。

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物件概要書とは?マイソクとの違い

物件概要書は、物件の所在地・価格・面積・法令上の制限などの基本情報を1枚にまとめた資料です。お客様への物件提案、業者間の物件確認、金融機関への持ち込みなど、あらゆる場面で「物件の名刺」として使われます。

似た資料に「マイソク」がありますが、マイソクは間取り図や写真を大きく載せた販促寄りの資料、物件概要書は情報の正確性を重視した事実ベースの資料、という役割の違いがあります。実務では両方を使い分けるのが一般的です。

物件概要書と重要事項説明書の違い

物件概要書とよく混同されるのが「重要事項説明書(重説)」です。この2つは役割がまったく異なります。

重要事項説明書は、宅建業法35条で定められた法定書面です。契約前に宅地建物取引士が記名し、買主・借主へ説明することが義務付けられています。一方、物件概要書は法律上の作成義務がない任意の資料で、物件の検討段階で情報を分かりやすく伝えるために使います。

ただし任意の資料だからといって、内容が不正確でよいわけではありません。広告として使う場合は宅建業法の誇大広告の禁止(32条)や不動産の表示に関する公正競争規約の対象になります。「概要書だから」と価格や面積を曖昧に書くことは避け、常に根拠資料(登記簿・レインズ・元付資料)に基づいて作成しましょう。

物件概要書に記載すべき項目一覧

物件種別によって多少変わりますが、基本の記載項目は次のとおりです。作成前のチェックリストとしてご活用ください。

基本情報

  • 物件名・物件種別(土地/戸建/区分マンション/一棟収益など)
  • 所在地(住居表示・地番)
  • 交通(最寄駅・徒歩分数)
  • 価格(売買価格または賃料)

土地・建物の情報

  • 土地面積・地目・権利形態(所有権/借地権)
  • 建物面積(延床・専有)・間取り・築年月
  • 構造・階数・駐車場の有無

法令上の制限

  • 都市計画区域・用途地域
  • 建ぺい率・容積率
  • 接道状況・再建築の可否に関わる情報

取引条件

  • 取引態様(売主・媒介・代理)
  • 引渡し時期・現況(居住中/空室/賃貸中)
  • 設備・管理費・修繕積立金(区分の場合)、利回り・年間収入(収益物件の場合)

物件概要書の記入例(区分マンションの場合)

実際の記入イメージです。テンプレートに沿って、以下のように事実を簡潔に埋めていきます。

  • 物件名:〇〇マンション 305号室(区分マンション)
  • 所在地:東京都新宿区〇〇1丁目2-3
  • 交通:JR山手線「新宿」駅 徒歩8分
  • 価格:4,980万円(税込)
  • 専有面積:58.42㎡(壁芯)/間取り:2LDK
  • 築年月:2015年3月/構造:RC造 地上10階建 3階部分
  • 用途地域:商業地域/建ぺい率80%・容積率400%
  • 管理費:12,800円/月・修繕積立金:9,600円/月
  • 取引態様:専任媒介/現況:空室/引渡し:相談
  • 作成日:2026年9月6日時点

ポイントは、面積の根拠(壁芯・登記)や「〇年〇月〇日時点」を必ず添えることです。受け取った相手が確認の手間なく判断でき、後日のトラブルも防げます。

物件種別ごとの記載ポイント

基本項目は共通ですが、種別ごとに「必ず入れたい項目」が変わります。

  • 土地:地目・引渡し時の状態(更地/古家あり)・接道の方位と幅員・セットバックの有無
  • 戸建:土地と建物両方の面積・車庫の有無・増改築の履歴
  • 区分マンション:専有面積(壁芯/登記)・管理費・修繕積立金・総戸数・管理形態
  • 一棟収益:満室想定収入・現況収入・表面利回り・レントロール(入居状況)・検査済証の有無

収益物件を多く扱う方は、利回り欄のあるテンプレートを最初から選んでおくと作り直しの手間がありません。

見やすい物件概要書を作る3つのコツ

1. 情報の順番を固定する

受け取る側は多くの概要書を見比べます。「所在地→交通→価格→面積→法令」のように項目の順番を毎回そろえておくと、相手が知りたい情報をすぐに見つけられ、信頼感につながります。自分専用のテンプレートを1つ決めて使い回すのが近道です。

2. 数字の誤記をなくす仕組みを作る

価格・面積・建ぺい率などの数字の誤記は、クレームや契約トラブルに直結します。レインズや資料からの「手入力での転記」が誤記の最大の原因なので、転記回数を減らす工夫(元データからのコピー、後述する自動差し込み)が重要です。

3. 「いつ時点の情報か」を明記する

価格改定や現況変更はよく起こります。作成日を必ず入れ、古い概要書が独り歩きしないようにしましょう。

テンプレートはExcelが定番。選び方のポイント

物件概要書のテンプレートはExcel形式が最も扱いやすく、実務でも定番です。Word形式やPDF直接編集より、数値の管理・レイアウト調整・使い回しがしやすいためです。テンプレートを選ぶときは次の3点をチェックしてください。

  • 項目が過不足なく揃っているか:上の項目一覧がひととおり入っているか
  • 自社の物件種別に合うか:収益物件を扱うなら利回り・年間収入欄があるか
  • 編集・流用しやすいか:セル結合が複雑すぎると入力や修正に時間がかかります

PropDeskの帳票管理では、この条件を満たした標準の物件概要書テンプレート(Excel)を無料プランでそのまま利用できます。すでに使い慣れた自社フォーマットがある場合は、そのExcelをアップロードして使うこともできます。

手入力での作成には限界がある

テンプレートが決まっても、作成のたびに物件情報を1項目ずつ手入力していると、1件あたり15〜30分はかかります。案内直前に急いで作って数字を打ち間違えた、という経験がある方も多いのではないでしょうか。

物件概要書は「作る枚数が多く」「同じ情報を何度も転記する」資料です。だからこそ、テンプレート探しの次の一手として自動化の効果が大きい業務です。

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物件概要書の作成を自動化する方法

PropDeskの帳票管理を使うと、物件概要書の作成は次の流れになります。

  1. テンプレートを用意する:標準テンプレートを使うか、自社のExcelフォーマットをアップロード。差し込みたいセルに {{物件名}} {{売買価格}} のようなフィールドコードを入れるだけで準備完了です
  2. 物件データを取り込む:お手持ちの物件概要書PDFをアップロードすると、AI-OCRが所在地・価格・面積などを自動で読み取ります。元付業者からもらった概要書を、自社フォーマットに作り直すような場面で特に便利です
  3. プレビューで確認して出力:差し込まれる値を出力前に一覧で確認でき、その場で修正も可能。確認後にワンクリックでExcelが完成します

転記作業がなくなるため、1件数十秒で概要書が仕上がり、手入力による数字の誤記も防げます。この機能は無料プランから利用できます(AI読み取りは1時間あたりの回数制限があります)。さらにスタンダードプランで物件管理と連携すると、登録済みの物件を選ぶだけで概要書が完成します。

よくある質問

Q. 本当に無料で使えますか?

はい。無料のフリープランで帳票管理を選べば、テンプレートの利用・AI読み取り・概要書の出力まで使えます。登録にクレジットカードは不要です。

Q. 自社で使っているExcelフォーマットはそのまま使えますか?

使えます。お使いのExcelファイルをアップロードし、差し込みたいセルにフィールドコードを入力するだけです。レイアウトや書式はそのまま維持されます。

Q. データはどこに保存されますか?

テンプレートなどのデータは、ユーザー自身のGoogleドライブに保存されます。PropDesk側がお客様の物件データを抱え込まない設計です。

Q. 物件概要書は誰が作りますか?

決まりはありませんが、実務では物件を預かった元付業者が作成し、客付業者が自社フォーマットに作り直して顧客へ提出するケースが多いです。この「作り直し」の転記作業こそ、AI-OCRによる自動化が最も効く場面です。

まとめ

物件概要書づくりは「項目を揃える → 見やすいテンプレートを固定する → 転記を自動化する」の3段階で改善できます。まずは無料のテンプレートから始めて、作成枚数が多い方はAI-OCRによる自動作成まで進めるのがおすすめです。

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